横須賀・三浦エリアで公立高校を目指すとき、「今年は倍率が高い」「前年より下がった」といった数字が気になる方は多いのではないでしょうか。
ただし、倍率は合格ラインそのものではありません。募集定員の変更、学科・コースごとの違い、志願変更によって数値は動くため、1年分だけを見て志望校を決めるのは危険です。
この記事では、神奈川県教育委員会が公表した志願変更締切時の最終競争率をもとに、横須賀・三浦地区の主な公立高校を2024年度から2026年度まで比較します。数字の変化を確認したうえで、志望校選びにどう使えばよいかを整理します。
横須賀・三浦の志望校選びで迷っている方へ
内申・模試の偏差値・通学時間・学校ごとの選考基準を整理し、今の成績から考えられる選択肢を一緒に確認します。
横須賀・三浦地区の公立高校|過去3年の最終倍率
下表は、全日制課程の主な学校・学科について、志願変更締切時の競争率を並べたものです。2026年度欄には、最終志願者数と募集定員も併記しています。
| 学校・学科 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 | 2025年度からの変化 |
|---|---|---|---|---|
| 横須賀(普通) | 1.43倍 | 1.37倍 | 1.25倍 348人/279人 | -0.12ポイント |
| 横須賀大津(普通) | 1.18倍 | 1.10倍 | 1.15倍 321人/278人 | +0.05ポイント |
| 追浜(普通) | 1.23倍 | 1.41倍 | 1.10倍 349人/318人 | -0.31ポイント |
| 津久井浜(普通) | 1.12倍 | 1.03倍 | 1.18倍 281人/238人 | +0.15ポイント |
| 逗子葉山(普通) | 1.31倍 | 1.17倍 | 1.14倍 364人/318人 | -0.03ポイント |
| 横須賀市立横須賀総合(総合) | 1.32倍 | 1.31倍 | 1.14倍 364人/320人 | -0.17ポイント |
| 横須賀南(普通) | 0.95倍 | 1.14倍 | 0.97倍 115人/118人 | -0.17ポイント |
| 三浦初声(普通) | 0.65倍 | 0.73倍 | 0.43倍 86人/198人 | -0.30ポイント |
スマホでは学校ごとに確認できます。2026年度の人数は「最終志願者数/募集定員」です。
横須賀(普通)
- 2024年度
- 1.43倍
- 2025年度
- 1.37倍
- 2026年度
- 1.25倍
- 前年差
- −0.12ポイント
横須賀大津(普通)
- 2024年度
- 1.18倍
- 2025年度
- 1.10倍
- 2026年度
- 1.15倍
- 前年差
- +0.05ポイント
追浜(普通)
- 2024年度
- 1.23倍
- 2025年度
- 1.41倍
- 2026年度
- 1.10倍
- 前年差
- −0.31ポイント
津久井浜(普通)
- 2024年度
- 1.12倍
- 2025年度
- 1.03倍
- 2026年度
- 1.18倍
- 前年差
- +0.15ポイント
逗子葉山(普通)
- 2024年度
- 1.31倍
- 2025年度
- 1.17倍
- 2026年度
- 1.14倍
- 前年差
- −0.03ポイント
横須賀市立横須賀総合(総合)
- 2024年度
- 1.32倍
- 2025年度
- 1.31倍
- 2026年度
- 1.14倍
- 前年差
- −0.17ポイント
横須賀南(普通)
- 2024年度
- 0.95倍
- 2025年度
- 1.14倍
- 2026年度
- 0.97倍
- 前年差
- −0.17ポイント
三浦初声(普通)
- 2024年度
- 0.65倍
- 2025年度
- 0.73倍
- 2026年度
- 0.43倍
- 前年差
- −0.30ポイント
出典:神奈川県教育委員会の各年度公表資料をもとに作成。
- 掲載値は、各年度の志願変更締切時に神奈川県教育委員会が公表した競争率です。
- 競争率が1.00倍を下回っていても、合格を保証するものではありません。選考基準や学科・コースごとの事情も確認してください。
- 追浜は2026年度に募集定員が279人から318人へ変わっています。倍率の上下を「人気だけ」の変化と判断しないことが大切です。
- 進学先を比較する際は、同じ学科・同じ募集区分で比べます。
2026年度に変化が大きかった学校
追浜は倍率が下がったが、募集定員の変化も確認する
追浜は2025年度の1.41倍から、2026年度は1.10倍になりました。ただし、2026年度は募集定員が318人に増えているため、倍率だけを見て「志望者が大きく減った」とは断定できません。
志望校を考えるときは、過去の倍率に加えて、募集定員、学校の学びや通学時間、現在の内申・模試の結果を合わせて確認しましょう。
津久井浜と横須賀大津は前年より上昇
津久井浜は1.03倍から1.18倍、横須賀大津は1.10倍から1.15倍になりました。どちらも前年との差は大きすぎるわけではありませんが、1年の数値だけで安全・不安全を決めないためにも、数年分の流れを確認しておくと判断しやすくなります。
横須賀・市立横須賀総合・逗子葉山は、前年より低下
横須賀、市立横須賀総合、逗子葉山はいずれも2026年度は前年より競争率が下がりました。とはいえ、いずれも定員を上回る志願があり、倍率が下がった年だけを根拠に合格しやすいとはいえません。
特に横須賀は3年連続で1倍を上回っています。目標を定めるときは、倍率に加えて内申と当日の学力検査でどの程度を目指すかを具体化しましょう。
専門学科・コースは「学校名」だけで比べない
専門学科やコースは、普通科・総合学科とは募集定員や志願動向が異なります。同じ学校の中でも学科ごとに競争率が異なるため、必ず志望する学科単位で確認してください。横須賀工業は、機械・電気・建設・化学の4学科を学科別に掲載しています。
| 学校・学科 | 2024年度 | 2025年度 | 2026年度 |
|---|---|---|---|
| 横須賀工業(機械) | 0.90倍 | 0.70倍 | 0.62倍 48人/78人 |
| 横須賀工業(電気) | 0.92倍 | 0.67倍 | 0.82倍 64人/78人 |
| 横須賀工業(建設) | 1.00倍 | 1.00倍 | 0.92倍 35人/38人 |
| 横須賀工業(化学) | 0.62倍 | 0.72倍 | 0.84倍 32人/38人 |
| 海洋科学(船舶運航) | 1.08倍 | 0.97倍 | 1.24倍 47人/38人 |
| 横須賀南(福祉) | 0.54倍 | 0.67倍 | 0.62倍 48人/78人 |
| 三浦初声(都市農業) | 0.54倍 | 0.63倍 | 0.68倍 26人/38人 |
スマホでは学校・学科ごとに確認できます。2026年度の人数は「最終志願者数/募集定員」です。
横須賀工業(機械)
- 2024年度
- 0.90倍
- 2025年度
- 0.70倍
- 2026年度
- 0.62倍
- 最終志願者数/募集定員
- 48人/78人
横須賀工業(電気)
- 2024年度
- 0.92倍
- 2025年度
- 0.67倍
- 2026年度
- 0.82倍
- 最終志願者数/募集定員
- 64人/78人
横須賀工業(建設)
- 2024年度
- 1.00倍
- 2025年度
- 1.00倍
- 2026年度
- 0.92倍
- 最終志願者数/募集定員
- 35人/38人
横須賀工業(化学)
- 2024年度
- 0.62倍
- 2025年度
- 0.72倍
- 2026年度
- 0.84倍
- 最終志願者数/募集定員
- 32人/38人
海洋科学(船舶運航)
- 2024年度
- 1.08倍
- 2025年度
- 0.97倍
- 2026年度
- 1.24倍
- 最終志願者数/募集定員
- 47人/38人
横須賀南(福祉)
- 2024年度
- 0.54倍
- 2025年度
- 0.67倍
- 2026年度
- 0.62倍
- 最終志願者数/募集定員
- 48人/78人
三浦初声(都市農業)
- 2024年度
- 0.54倍
- 2025年度
- 0.63倍
- 2026年度
- 0.68倍
- 最終志願者数/募集定員
- 26人/38人
出典:神奈川県教育委員会の各年度公表資料をもとに作成。
専門学科・コースでは、学びたい内容、実習や資格、卒業後の進路を先に確認することが重要です。倍率だけを比較対象にすると、本来の学校選びから外れてしまうことがあります。
倍率は志望校選びにどう使う?
倍率は「競争の大きさ」を見る数字
競争率は、募集定員に対してどれだけ志願者がいるかを示す数字です。志願者が定員を上回れば1.00倍を超えますが、これは合格に必要な内申点や当日の得点を直接示すものではありません。
そのため、「倍率が高いから志望校を下げる」「定員割れだから準備しなくてよい」といった判断は避けましょう。神奈川県の公立高校入試では、各校の選考基準、内申、学力検査、自己表現検査・特色検査の有無などを合わせて考える必要があります。
志願変更の数字は、焦るためではなく確認するために使う
志願変更の時期には、倍率の数字だけが目立ちやすくなります。しかし、数字を見てすぐに志望校を変えるのではなく、次の順番で確認するのがおすすめです。
- 自分の内申と模試の偏差値・得点を整理する
- 志望校の選考基準と、必要な準備を確認する
- 通学時間、学科・コース、学校生活の希望を見直す
- 中学校や塾の先生と、変更する理由を具体的に話す
倍率は判断材料の一つです。志望校を決める軸は、入学後に通い続けられるか、目標に向けて学べるかまで含めて考えましょう。
合格ライン・内申の目安は入試結果の記事で確認する
倍率の数字だけでは、現在の成績からどの高校を目標にするかまでは判断できません。実際の受検者数・合格者数、合格者の内申・偏差値の参考目安は、下記の記事で学校別に確認できます。
高校入試の日程や選考基準は、年度ごとに更新されます。次年度の手続きや日程は、最新情報の記事も合わせて確認してください。
まとめ|倍率は3年の流れと自分の状況を合わせて見る
横須賀・三浦地区の公立高校は、学校や学科ごとに倍率の動きが異なります。2026年度は追浜や市立横須賀総合で前年より競争率が下がった一方、津久井浜や横須賀大津では上がりました。
ただし、募集定員の変更や志願変更もあるため、倍率だけで合格可能性を判断することはできません。内申、模試の偏差値・得点、選考基準、通学条件を重ねて、納得できる志望校を考えましょう。
情報の確認日・出典
情報確認日:2026年9月2日。年度ごとの学校・学科、募集定員、選考方法の変更により、単純に前年比較できない場合があります。最新年度の情報は、必ず神奈川県教育委員会と各高校の公式発表で確認してください。
- 2026年度(令和8年度):神奈川県教育委員会「令和8年度神奈川県公立高等学校入学者選抜一般募集共通選抜等の志願者数(志願変更締切時)」
- 2025年度(令和7年度):神奈川県教育委員会「令和7年度神奈川県公立高等学校入学者選抜一般募集共通選抜等の志願者数(志願変更締切時)」
- 2024年度(令和6年度):神奈川県教育委員会「令和6年度神奈川県公立高等学校入学者選抜一般募集共通選抜等の志願者数(志願変更締切時)」
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