森友@横須賀ゼミナール

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神奈川県教育委員会より、2024年度(令和6年度)から、【共通選抜】において一律の面接実施を廃止すると発表がありました。

願書の受付から合格発表までの1カ月に渡る入試日数の長期化問題、新型コロナウイルス感染症の感染防止対策も踏まえて、入試制度の改善をはかるようです。

そこで今回は、横須賀・三浦地区で公立高校受験を目指す中学生とその保護者のみなさんに、入試制度の変更点とその問題点をご紹介します。

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神奈川県の高校受験はどんな入試制度?

高校受験が初めて、もしくは久しぶりという方もいらっしゃると思います。神奈川県の入試制度は、2013年度(平成25年度)に変更されました。

2004年度(平成16年度)~2012年度(平成24年度)までの入学者選抜においては、前期選抜と後期選抜の複数の受験機会がありましたが、現在はその分割をなくした【共通選抜】というものになりました。

【共通選抜】は、文部科学省の新しい学習指導要領にもとづいた「新たな学力」を的確に把握するための入試制度です。

おおよその変更点、内容は次の通りです。

  • 全課程(全日・定時・通信制)で【共通選抜】を実施
  • 過去の入試制度の問題点である長期化、複雑化の改善
  • 選抜の機会は1回(前期・後期選抜を一本化)
  • 受験生全員に学力検査と面接の機会がある
  • 一部の高校で実施されていた、いわゆる「独自問題」を廃止

2024年度(令和6年度)から面接は一律廃止

【共通選抜】の変更点に「受験生全員に学力検査と面接の機会がある」というものがありますが、2024年度の受験生(現中2生)は面接の機会がなくなります。

面接は生徒の特性や長所なども含め、総合的な意欲をはかることを目的として実施されていました。

しかしながら、10分程度の短い時間で一人ひとりを見取るのは難しいという指摘も多く、一部の学校では面接の得点はほぼ変わらず、面接試験が形式的なものになってしまっている学校が少なくなくありませんでした。

新制度の変更点は?

入試には「内申点」「学力検査」「面接」で合否を判定する第1次選考(定員の90%)と、「学力検査」「面接」で合否を判定する第2次選考(定員の10%)があります。

「内申点」「学力検査」のどちらを重視するかといった比率は各高校で決めることができる一方、「面接」は一律で全体の2割と決められていました。これらを利用して、合否判定が出されていました。

参考:公立高校入学者選抜制度の概要

変更点その①:全体の20%を占めていた「面接」の得点はどこへ?

例えば「内申点」「学力検査」「面接」の比率が「3:5:2」だった市立横須賀総合高校が、この面接の「2」をどう配分するかです。

新制度になった場合、「内申点」と「学力検査」のみで考えれば単純に「4:6」の配分になることが予想されます。少なくとも現行の入試制度に比べ「内申点」は今まで以上に重要視されることになります。

変更点その②:2次選考の合否に大きな影響が?

これまでの2次選考は「内申点」を利用せずに「学力検査」と「面接」で合否が決定する、言わば実力で勝負ができる選考方法でした。

何かしらの事情で「内申点」が低い、または不登校などが原因で「内申点」がつかない生徒もいました。そのような生徒たちも、当日の「学力検査」で実力を発揮すれば合格できる可能性がありました。

しかし、新制度になった場合は2次選考にも「内申点」が必要になります。

変更点その③:独自に面接を実施する学校も?

現時点では発表されていませんが、面接を独自試験として実施する高校もあるようです。

「主体的に学習に取り組む態度」が必要となる

中学校で2021年度から全面実施された新しい学習指導要領「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の観点別学習状況のうち、「主体的に学習に取り組む態度」が評価されるようになります。

「主体的に学習に取り組む態度」とは、これまででいうところの「関心・意欲・態度」に相当するものです。

新制度の2次選考では、この「主体的に学習に取り組む態度」を点数化し、

  • A:3点
  • B:2点
  • C:1点

として9科目分、27点満点で評価されます。

「主体的に学習に取り組む態度」とは?

文部科学省の国立教育政策研究所教育課程研究センターが発行した「学習評価の在り方ハンドブック」によると、

①知識及び技能を獲得したり、思考力、判断力、表現力を身に付けたりすることに向けた粘り強い取組を行おうとする側面と、②①の粘り強い取組を行う中で、自らの学習を調整しようとする側面、という二つの側面から評価することが求められる。

https://www.nier.go.jp/kaihatsu/pdf/gakushuhyouka_R010613-01.pdf

となっています。

具体的には、ノートやレポートのクオリティ、授業中の発言や担当教員による評価を用いるようです。各教科の特性や生徒の発達段階も考慮するとのことですが、実際はわからず、各学校で統一した評価方法にならない点は問題になっています。

まとめ 「内申点」は今まで以上に重要に

学校や教員による評価を統一し、「意思的な側面という目に見えない部分を評価する」というあいまいな評価方法を正しく機能させることを願います。

学力に大きな差があっても、5段階で同じ「3」が付いている例は少なくありません。実力はあるけど、内申が低いという子どもたちの受け皿的な存在だった2次選考、きちんと意味のある制度になるのでしょうか。

いずれにしても「内申点」は必ず必要になります。日ごろの取り組み方、提出物の期限など、当たり前のことをきちんと取り組んでいきましょう。