こんにちは。横須賀ゼミナールの森友(@yokosuka_semi)です。
某個別指導の“個別を超えた「個性別」指導”というキャッチフレーズ、聞いたことはありませんか?
実は(名前は違いますが)、当塾をはじめ、すでにさまざまな塾で導入されています。
当塾では、「学習個性」を診断できるシステムを2013年に導入し、他の個別指導塾とは一線を画した「学習個性」に合わせた指導を行ってきました。
そこで今回は、「学習個性」についてご紹介します。

「学習個性」ってなに?
一人ひとりの性格・個性が違うように、学習における個性も違います。
「学習個性」とは認知心理学にもとづいて、お子さまの「問題を解くための学習機能の使い方」と「学習の姿勢」を分析したものです。
勉強するときに使う力の中で、「得意なこと」、「苦手なこと」、「考え方」などの総称が「学習個性」です。
当塾で実施している「学習個性」診断は、イエール大学のR・J・スターンバーグ教授が提唱する「思考スタイル理論」、DasとNaglieriが脳の高次認知機能に関する研究を基に知能の認知的枠組みを再解釈した「PASS理論」を用いています。
学習スタイルとは?
講師の教え方に生徒が合わせるのではなく、講師が生徒の「問題を解くときにどんな考え方をするのか」を理解し、生徒がわかる教え方で指導するには、この「学習スタイル」の理解が必須です。
たとえば、図やグラフといった目で見たものを覚えることが得意な生徒には、文章題を図や表にすることで理解を深めてもらいます。
学習スタイルは次の3つに分類できます。
ゴール重視(全体を一度にとらえ、要点をおさえるタイプ)
問題の全体像を理解することに優れています。
視覚的な情報から、物事の枠組み、問題や文章の全体を把握することが得意です。

プロセス重視(順を追って理解、処理するタイプ)
順を追って考えを積み上げることが得意です。
5W1H(何を/誰が/いつ/どこで/なぜ/どのようにして)を明確にしながら、順番に思考することができます。

パターン重視(学んだことを覚え、定着させるタイプ)
法則性、規則性を見つけ出したり、言葉を身近な考えや過去の経験と結びつけたりして考え、記憶することが得意です。

学習タイプとは?
意見を押し付けず、気づきを与えてあげるべきか、やり方を示しつつ、自主性を育むかは学習においてとても大切です。
たとえば、自分のやり方があるタイプの生徒へは、一方的な指導ではなく、複数の方法を提示し、選択させるという指導法で本人の納得を得るようにします。
学習タイプは次の2つに分類できます。
立案型(自分のやり方があるタイプ)
自分のやり方で物事を進められ、また、自分で納得した方法で課題を解いていくことを好みます。

順守型(決められたやり方を好むタイプ)
与えられた課題を指導してもらった通りに実行し、また、やり方が決まっている課題を解いていくことを好みます。

まとめ 「学習個性」に合った勉強方法で、学習効果を高めよう
「学習個性」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
ご自分(お子さま)は「学習個性」をきちんと把握できているでしょうか?
もし今のやり方で伸び悩んでいたら、勉強法から見なおすタイミングかもしれません。
「学習個性」に合った方法で取り組むことで、学習効果と意欲を大きく伸ばすことができます。
さらに、具体的な勉強方法がわかることで得意科目はさらに得意に、苦手科目はずっと勉強しやすいものになります。
ぜひ「学習個性」を活用した勉強方法を試してみてください。