こんにちは。横須賀ゼミナールの森友(@yokosuka_semi)です。

2013年度から「新たな学力」を的確に把握し、旧制度の課題を改善するため、神奈川県の入試制度が変わりました。

学力検査の内容も「基礎的な知識および技能」の把握から、「新たな学力」を測るための「思考力」「判断力」「表現力」の把握を重視する内容へと改められました。

そこで今回は、横須賀・三浦地区で公立高校受験を目指す中学生のみなさんのために、入試問題の傾向をまとめてご紹介します。

教科別の傾向やアドバイスもありますので、公立高校受験を目指している方は、ぜひ参考にしてくださいね。

参考:令和2年度神奈川県公立高等学校入学者選抜学力検査の結果(神奈川県教育委員会) 

英語の出題傾向

中学校で学習する内容について、基本的な英語の力を中心に、コミュニケーション能力をみることが主なねらいです。

近年の出題傾向を分析すると、リスニング・文法・英作文・長文読解といった問題がバランスよく出題されていて、問題構成に大きな変化はありません。

「絵のストーリーを考えて書く英作文」が例年出題されており、総合的な英語力を求める問題が多いのが特徴です。

2020年度の英語は読解問題の語彙数がさらに増え、難化傾向にあるという声も聞こえます。

偏差値別の平均点を比較すると、偏差値上位と下位で比較したときの差は約 56 点で、得意な生徒は点を取りやすく、苦手な人には得点しづらい科目になりました。

学習方法とアドバイス

教科書の基本的な単語や熟語といった語彙力を上げるとともに、正しい文法知識にもとづいた読解力を身につけましょう。

神奈川県の過去問を使って、さまざまなテーマの長文にも触れていくことも大切です。

短い時間の中で、英文と資料を照らし合わせたり、発言内容を正しく読み取る必要もあるので、スピードと正確さを意識した取り組みを心がけてください。

数学の出題傾向

中学校までに学習する内容について、基本的な数学の力を中心に、計算の技能、事象を数理的に考察し表現する力、数学的な見方や考え方など、総合的な力をみることが主なねらいです。

近年の出題傾向を分析すると、計算問題・関数・確率・図形といった問題が出題されています。

2020年度の数学は昨年よりも5点ほど易化し、数学を得意とする生徒ほど得点しやすかったようです。

問1と問2に代表される基本的な計算問題の正答率が高くなる一方で、中でも難度の高い問題は記述形式になっていて、はっきりと実力差の出る問題構成です。

学習方法とアドバイス

教科書に出てくるような基本的な計算問題や各単元の基礎問題も多く出題(中1・中2の内容が約40%出題)されているので、これらの問題で落とさないよう、確実に得点できるような練習を継続しましょう。

与えられた条件を整理し、複数の単元が融合した問題に対する経験を積むためにも、過去問を有効に活用しましょう。

国語の出題傾向

中学校までに学習する内容について、古文、文学的な文章、論理的な文章、韻文などを素材として、基本的な国語の力を中心にみることが主なねらいです。

近年の出題傾向を分析すると、漢字・文法・俳句・古典(古文)・小説・論説文・資料の読解の構成になっています。

問題構成や全体の出題数などにあまり大きな変化はなく、年度によって全体の文章量に差があります(約8000字前後)。

昨年度は大幅に難化(平均点:59.1)しましたが、今年度は得意・不得意にかかわらず平均点が10点ほど上がりました(平均点:69.1)。

学習方法とアドバイス

漢字は意味をふまえ、文章の中で活用できるように覚えましょう。

例年、中学生の使う語彙としては難しい出題( 綻び / 彫塑 / 寡占 / 苦衷 )が見られますので、読み方、そしてそれらの意味をしっかり理解しましょう。

文章問題では、言葉の意味はもちろん、本文の意味をしっかり理解し段落の要点をとらえること、文中に正解の根拠を見出すような思考トレーニングを続けましょう。

資料の読解では、例年記述が含まれています。文章の構成はもちろんですが、資料の内容を根拠にして適切な文章(「てにをは」の使い方や文のねじれなど)を作れるよう練習しましょう。

理科の出題傾向

中学校までに学習する内容について、第1分野、第2分野のどちらの分野にも偏らないよう、基本的な力を幅広くみることが主なねらいです。

近年の出題傾向を分析すると、物理・化学・生物・地学といった問題がバランスよく出題されています。

2016年~2018年の3年間は平均点が40点台で推移していましたが、昨年から全体的に易化しました(平均点:55.9)。

主に高度な計算を必要とする問題が減り、基本的な知識で解ける問題が増えたことが理由です。

学習方法とアドバイス

毎年必ず重視される分野はないので、苦手分野を作らないように心がけ、教科書の内容をもとにした基礎的な知識をしっかりと身につけましょう。

実験や観察結果を読み取ったり、資料の活用まで幅広い知識が問われます。

日頃から科学的な思考を高め、学校の授業で行われる実験や観察にきちんと取り組みましょう。

社会の出題傾向

中学校までに学習する内容について、地理、歴史、公民のどの分野にも偏らないよう、基本的な力を幅広くみることが主なねらいです。

今年度は各分野の融合問題が初めて出題され、平均点も5科目の中で一番上がり(平均点:58.2)、大きな変化があった科目です。

例年、問題文だけでなく図や資料を読み取る必要のある出題が多く、多くのことを考えさせるような問題が特徴です。

基礎的な知識だけで解ける問題は少なく、複数の情報を整理する力や、論理的に考えて判断する「知識の活用力」が問われています。

学習方法とアドバイス

基礎的な知識を身に着けるのはもちろん、ある出来事とその他の関連性や、時代背景、因果関係なども理解する必要があります。

一つひとつのことを深く深く考える練習を続け、思考力と表現力を養いましょう。

日本、世界で起きている出来事にも興味を持ち、さまざまな社会的課題を解決するための方法などを日頃から考えてみましょう。

まとめ これからの公立高校受験に求められる学力は?

神奈川県の公立高校の入試問題をみていくと、各教科ともに、「新たな学力」を測るための「思考力」「判断力」「表現力」の把握を重視する内容が出題され続けています。

基礎・応用といった問題に取り組むだけではなく、資料やグラフの読み取りの練習や、それらを読み取って考える力をはぐくむことが重要です。

また、時事問題に触れるだけではなく、「それを受けて自分はどう考えるのか」といった表現する習慣をつけましょう。

出題年度によって、傾向や出題形式が異なるケースもありますが、過去問を解くことで苦手な分野や取りこぼしを確認することができます。

抜け漏れを確認するためにも、できれば受験前までに最低でも1周は終わるようにスケジュールを組むのがオススメです。