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「子どもの学力を伸ばすには親の接し方が大事」とはよく聞くことですが、具体的に何をどうすれば良いのでしょうか?
今回は子どもが伸びる褒め方・叱り方と、その注意点についてご紹介します。
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子どもが伸びる「褒め方」
できたことを一緒に喜ぶ
「やったー!」「できたね!」「うまくいったね!」
このように、褒めるというよりも子どもと一緒に喜んでみましょう。
子どもは大人から共感されると「認めてもらっている」と感じます。
つまり子どもに共感すると、あなたは褒めたつもりでなくても子どもは褒められたように感じるのです。
共感することで、子どもからの信頼感も向上します!一緒に喜び、信頼関係をしっかり築きあげましょう!
具体的に褒める
「すごいね!」「やったね!」と褒めるより、「何回も練習しててえらいね!」「失敗してもくじけなかったね。すごいね!」と具体的に褒めましょう。
褒めたポイントが子どもに伝わらないと、子どもは何が良かったのか分からず、次に活かすことができません。
しっかりと伸ばしたいポイントを褒めてください。
他のお子さんと比べるのはNG!その子を引き合いに出して見下したり、いびつな優越感を感じるようになる恐れがあります。
結果よりもチャレンジしたことを褒める
例えばテストで100点が取れたら子どもも親も嬉しいものです。
つい「100点取れてえらいね!」と褒めてしまいがち。
しかしこの褒め方だと「100点が取れる=褒められる」と捉えてしまい、次のテストが99点だと途端にモチベーションが下がってしまいます。
子どもの学力を伸ばすなら、下記のような勉強している過程を褒めてあげましょう。
- 「毎日勉強していてえらいね」
- 「宿題ちゃんとやって、頑張ったね」
- 「毎日勉強してたから100点取れたんだね。えらいね。」
- 「今回は99点だったけどいつも勉強してるの知ってるよ。頑張ってたよね。」
子どもが頑張っている姿を見て応援できるのはおうちの方だけです。
子どもが伸びる「叱り方」
なぜ叱るのか理由を説明する
叱るときってつい「アレやっちゃダメ!」「コレしなさい!」と言ってしまいますよね。
今後はできるだけ「○○だから」をつけるようにしましょう。
子どもは存外、叱られた理由をわかっていないものです。
大人からすれば「当然のこと」でも、子どもは叱られた理由まで自分で考えることはほとんどありません。
逆に子どもが納得する理由をしっかり伝えられれば、もう同じことをしなくなるでしょう。
子どもはいつも大人が驚くようなことをしでかすもの。
忙しい時間を割いて叱っている理由まで説明するのはとても骨が折れることです。
ただ、こう考えてみてください。
今、一回理由を説明すれば、もう同じことで叱る時間がなくなる。と。
未来の時短につながると考えて一度チャレンジしてください。
子どもと向き合う
叱る人があさっての方向を向いていたり、スマホをいじっていたりすると真剣さが伝わらず、また同じことを繰り返します。
あなたが真剣なことを伝えるために、子どもの目をしっかり見て話しましょう。
冷静に話す
感情的に怒鳴りつけるのはNGです。
言葉による虐待(暴言虐待)が脳に与えるダメージを見逃してはいけない。母親から「ゴミ」と呼ばれたり,「お前なんか生まれてこなければよかった」というような言葉を浴びせられたりするなど,物心ついたころから暴言による虐待を受けた被虐待者たちを集めて,脳を調べた結果,スピーチや言語,コミュニケーションに重要な役割を果たす,大脳皮質の側頭葉にある「聴覚野」の一部の容積が増加していた。
(中略)
言葉の暴力は,身体の表面には傷をつけないが心や脳に傷をつけることを看過してはならない。
日本心理学会より抜粋
このように怒鳴りつけることは精神的な成長を妨げる可能性があり、子どもを健やかに伸ばすどころか問題行動の多い子に育ててしまいかねません。
勝手なことをしていたら怒鳴りつけたくなるものですよね。
一旦大きく息を吸い込んで、子どもと冷静に話をしましょう。
注意するポイント
結果だけにこだわらない
子どもを褒めたり叱ったりするとき、どうしても目に見えて分かりやすい「結果」にこだわってしまいがちです。
ですがちゃんとそれまでの「過程」にも目を向けてあげてください。
結果にたどり着くまでに自分で考え行動しています。
その姿を見ていたことをきちんと話してください。
「言わなくてもわかっているはず。愛は伝わっているはず」ではなく、しっかりと言葉にしてあげてくださいね。
褒めるだけ・叱るだけはNG
ひたすら褒めるだけですと、褒められるのが当たり前になってしまいます。
当たり前なので何か少し良いことをして褒められなければ拗ねますし、反対に褒められることを何もしなくなる可能性も出てきます。
これは叱ることも同様です。
できないことよりできたことに目を向ける
キレイな丸い円と、いびつでつながりきっていない円があったとしますね。
統計学上はいびつな円の方が記憶に残ることがわかっています。
人は美しく完璧なものよりも、いびつで欠陥のある方に自然と目が向いてしまうのです。
意識して利点を探すように努めましょう。
まとめ 褒め上手・叱り上手になって子どもの可能性を伸ばしましょう
今回ご紹介した方法は一般論です。
実際の子どもへの褒め方や叱り方は非常に難しいものですよね。
しかしお家の方の対応の仕方次第で子どもの可能性を伸ばし、健やかな成長へと誘えますよ。
世界でただ一人しかいないあなたの大切な子どもとしっかり向き合い、より良い褒め方・叱り方をなさってください。