市販ドリルは、家庭学習を続けるための心強い教材です。しかし、買っただけで安心してしまったり、ページを進めることだけが目的になったりすると、思ったほど成績には結び付きません。自分に合う難易度を選び、解き直しまで含めて使うことで、学校の授業で分からなかったところを補えます。
ここでは、中学生が市販ドリルを選ぶときの目安と、毎日の進め方、テスト前の使い直し方を紹介します。すでに学校ワークがある場合にも、役割を分ければ無理なく活用できます。
横須賀ゼミナールへの通塾をご検討の方へ
当塾への入塾をご検討の方は、学習や進路のお悩みも含めてご相談ください。現在の状況を伺い、指導内容や無料体験授業をご案内します。
入塾相談・無料体験授業を受付中
市販ドリルを使う前に決めること
目的を一つにしぼる
市販ドリルには、基礎の復習用、定期テスト対策用、入試問題に慣れるためのものなどがあります。「成績を上げたい」だけでは選びにくいため、まずは目的を一つにしぼりましょう。授業についていけるようになりたいなら基礎問題中心、学校ワークの補助なら単元ごとの演習中心、受験学年なら出題形式に慣れる教材が向いています。
一冊で全てを解決しようとせず、その教材で何をできるようにしたいかを明確にすることが大切です。目的が決まれば、必要なページ数や終わらせる時期も決めやすくなります。
今の実力より少し易しいところから始める
最初から難しい問題集を選ぶと、解説を読む時間ばかり増え、続きにくくなります。目安は、解説を見ずに7〜8割ほど解ける難易度です。苦手な教科では、学年を戻った復習用ドリルから始めても構いません。
特に数学や英語は、前の単元の理解が次の単元につながります。苦手を感じる場合は、数学の基礎を固める勉強法や英語の勉強法を確認し、足りない土台を見つけてから問題を選びましょう。
成績につながる基本の進め方
1日分を小さく決める
「今週中に30ページ」のような大きな目標だけでは、始めるタイミングを失いやすくなります。平日は見開き1ページ、部活がない日は2ページなど、始められる量を決めてください。時間で区切るなら、20〜30分程度を目安にし、終わったら次に開くページへ付箋を貼っておきます。
短い量でも毎日触れることで、学習を始めるハードルが下がります。家庭学習の時間を定着させたい人は、家庭学習を習慣化する方法を参考に、机に向かう時刻や場所を固定するのも効果的です。
解く前に授業内容を短く確認する
新しい単元のドリルを解くときは、教科書、学校ノート、授業プリントを5分程度見直してから始めます。説明を全て読み直す必要はありません。今日解く範囲の公式、重要語句、例題を確認しておくと、分からない問題が出ても「何が分からないか」を判断しやすくなります。
学校でまだ習っていない範囲をどんどん先取りするより、習った内容を自力で使えるようにする方が、定期テストでは成果につながりやすくなります。
丸つけはすぐに行う
一週間分をまとめて丸つけすると、なぜ間違えたかを忘れてしまいます。1ページ終えたら答え合わせをし、間違えた問題には印をつけます。答えだけを直すのではなく、どこで迷ったか、計算なのか用語なのかを一言メモしましょう。
間違えた問題は、その日のうちにもう一度解くか、翌日に解き直します。答えを見て理解しただけの問題も、何も見ずに解ければ初めて「できる問題」に変わります。
学校ワークとの使い分け
定期テストの出題は学校ワークや授業プリントに近いことが多いため、テスト前は学校ワークを優先します。市販ドリルは、学校ワークで間違いが多かった単元の補強や、解説が足りないと感じたときに使いましょう。
たとえば学校ワークを一周終えた後、苦手な単元だけ市販ドリルで類題を解くと、同じ問題を覚えるだけでなく、少し形が変わっても対応しやすくなります。逆に、学校ワークが終わっていないのに市販ドリルだけを進めると、提出物とテスト対策の両方が中途半端になりやすいので注意が必要です。
テスト前は「できなかった問題集」にする
テスト前に最初から全ページを解き直す必要はありません。普段つけた印をたどり、間違えた問題・時間がかかった問題・答えを見た問題だけを集中的に見直します。問題番号の横に日付を書いておくと、何度解いたか分かり、同じミスが残っているか確認できます。
テスト範囲が発表されたら、学校ワークと市販ドリルの該当ページを予定表に書き出します。定期テストに向けた勉強スケジュールの立て方のように、提出物を終える日と解き直す日を分けておくと、直前に慌てにくくなります。
続かないときの見直しポイント
ドリルが続かないときは、意志が弱いと決めつけず、量と難易度を見直します。毎日3ページが難しいなら1ページに減らし、難問で手が止まるなら基礎のページに戻ります。「全部終わらせる」よりも、毎週決まった日に進み具合を確認する方が、長く続けやすくなります。
一冊を最後まで終えられなくても、苦手だった単元を解き直してできるようになれば成果はあります。次の教材を買う前に、今のドリルの印がついた問題を解けるか確認してみましょう。
新しいドリルを買う前に確認すること
教材を増やす前に、今使っているドリルで間違えた問題を解けるかを確認します。解けない問題が多い状態で次の一冊へ進むと、似た内容でまた止まりやすくなります。新しい教材が必要なのは、基礎が安定していて、より難しい形式や入試問題へ進みたいときです。
購入するときは、解説が自分で読めるか、問題量が生活に合っているか、学校の進度と大きくずれていないかを見ます。迷ったら、最初の数ページを見て、解ける問題と学びたい問題の両方がある一冊を選びましょう。
まとめ|市販ドリルは「解き直し」まで行って力に変えよう
市販ドリルは、目的と難易度を合せ、毎日少しずつ解き、間違えた問題を自力で解き直すことで力になります。テスト前は学校ワークを優先しながら、苦手な単元の補強として使うのが効果的です。ページ数を進めることだけを目標にせず、できなかった問題ができるようになったかを確かめながら進めましょう。






